日本文学の金字塔と言われている源氏物語は、平安時代の公家社会を描いております。
それも光源氏という好色の男性が主人公となっております。1,000年の時を経ても今の
時代にも名作として存在しているということは大変なことです。普遍的なのです。
明月記や新古今和歌集を変遷された公家の藤原定家が源氏物語を後世に残すにあたりまして
紫式部の原作を忠実に残そうと多大な貢献をされております。小倉百人一首も編集された
ことで有名です。正月は、かるた取りの文化も作りました。
古典で言いますと万葉集から始まり、日本の四季や天候、動植物。人々の気持ち。食べ物。
見事に月や太陽も織り交ぜられて表現されておられます。その日本文学が源氏物語にもその
まま継承されておられます。そのような源氏物語の大作を読破するのも人生の醍醐味です。
では、ずっと近い話題にします。村上春樹さんは、ずっとノーベル文学賞候補です。
秋の受賞発表日には、いつも中継が行われています。残念ながら受賞を逃しております。
ボブディランがノーベル文学賞を受賞しました。2016年10月13日に歌手としては初めての
受賞でした。アメリカ音楽の伝統的な継承と新たな詩的表現が評価されたのです。
ボブディランは、何度も日本に来日しているロック歌手です。誰がこの快挙を予想できた
でしょうか。ボブディラン本人でさえそのような目標はなかったでしょう。
芸術とは、人間とは何かを求めるものだという言葉をご存知でしょうか。何故かこの
ニュースを聞いた時にその言葉が浮かびました。何故かではなくそれが答えなのです。
そのように解釈しております。ノーベル文学賞といえば日本でいえば川端康成であります。
伊豆の踊り子や雪国の作品があります。川端康成と師弟関係にありました三島由紀夫
もノーベル文学賞にノミネートされましたが受賞には至りませんでした。
二人とも自殺しておりその当時は、芸術と死とは密接な関係にあるのかとも考えました。
三島由紀夫の作品は、潮騒や金閣寺などがあります。伊豆の踊り子と潮騒はみずみずしい
さわやかな感じがします傑作で、高等学校などの読書感想文のテーマになりました。
また、映画化もされたことが共通項です。芥川賞では、石原慎太郎の太陽の季節。
村上龍の限りなく透明に近いブルーなどあります。Ⅿこちらの2作品につきましても
映画化されております。