ドラマで沢山の名作を作りだしているTBSですが、金曜ドラマという枠があります。
金曜日の22時から23時放送です。1977年岸部のアルバムという大ヒット作品があり
ます。出演者は、八千草薫・杉浦直樹・竹脇無我・中田喜子の他このドラマで華やかに
したのは国広富之である。山田太一脚本で平凡な中流家族に起こる出来事を、従来では
取り入れないことを取り入れドラマ史に残る名作となりました。監督は、TBSの鴨下信一
などです。国広の新鮮さがドラマにとってもよい結果となりました。1974年に大雨で
実際に水害がありました。19棟が流されております。家族には、水害で一切流されて、
一枚の写真が残されたという物語です。父親の会社が、東南アジアから女性を輸入。
母親の不倫。姉が白人にレイプされその子を流したという鮮烈な内容のドラマであり
ます。全15話です。1977年、その後、国広富之は人気絶頂の歌手山口百恵の相手役
に抜擢されます。全28話の赤いシリーズです。1977年12月から翌年6月迄TBS金曜
21時からの1時間番組で赤いシリーズの中でも最も視聴率が高かったです。TBSと
大映テレビの共同作品であります。左幸子・真屋順子・岡まゆみ・夏純子・石立鉄男・井川
比佐志、高橋昌也・夏夕介。石橋正次他 左幸子が戦災孤児で売春婦として生きて私生児として山口百恵を生む。赤線で働いていたというのが、左幸子出演作の飢餓海峡・ニッポン昆虫記の役とだぶる迫力があります。赤線は、1958年に廃止されましたが1977年は、時代が豊かでもまだこのように戦後を見直すような気風がありました。このドラマとは関係ありませんが鶴田浩二がドラマNHK男たちの旅路などに出演して戦争経験を思い出す台詞があります。
豊かな部分と戦後の復興を認識する時代でした。このドラマは、どちらかが勝てばどちらかが負けるという構図があります。この時代は、このような考えでした。しかし、今は融和とかウィンウィンの時代になりました。ウィンウィンとはお互いに良いということです。
左幸子は、強烈な個性で熱演しております。今のドラマではこのような女優はおりません。
迫力が違います。山口百恵も歌手でありながら肝のすわった度胸を感じます。
国広富之はこのドラマでの成功を維持し1979年から3年にわたりTBSの水曜20時台60分
ドラマ噂の刑事トミーとマツに出演します。コメディーのこのシリーズは、大ヒットしました。
共演は、石立鉄男、林隆三、志穂美悦子、井川比佐志、石井めぐみなどです。
国広松崎のどじなコンビが国広がトミコと松崎に馬鹿にされて変身します。その後、松崎の
歌がタイトルバッグに流れます。松崎しげるのテーマ曲は、ワンダフルモーメント・マイラブ愛の静けさと3曲ありました。どれもシリアスな歌でした。笑えるドラマとのギャップが大きく感動的でした。

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